【レビュー】BOOX Miraを購入しました

まずは一番書きたかった記事を書くぞ!ということで、既に購入してもう暫く経つのですが、E-Inkモニター「BOOX Mira」の購入レビューをしたいと思います。ちなみに、この記事もBOOX Miraを使って書いてますよ。

BOOX Miraとは

まずは簡単にBOOX Miraのスペックを。

Onyx International 『BOOX Mira』

【製品仕様】
 
ディスプレイ:13.3インチ E Inkフレキシブルスクリーン
解像度:2200 x 1650(207ppi)
タッチ:静電容量方式
フロントライト:暖色及び寒色
ボディ材質: アルミニウム合金製
インターフェイス:miniHDMI×1、USB-C×2、標準VESA穴(75x75mm)
寸法:308.4 x 231 x(最薄部5.6mm)8.0mm
重量:約590グラム
付属品:折りたたみ式スタンド付き磁気保護カバー、miniHDMIケーブル、 USB-Cケーブル
OS:Windows10、macOS、Android、iOS、Linux

(引用元:SKT株式会社

ざっくりいうと、「OS問わずに使えるE-Inkのタッチ機能付き13インチモニター」です。

タブレットとは違うので、これ単体で何かしたりは出来ません。(裏技的に、何かを表示しているときにケーブルを引っこ抜けばその画面を表示したままには出来ますが……あまり意味はないと思う)

特別なセッティングとかも必要なく、モニターにケーブルを繋げばそのまま使えます。ユーティリティソフトも公式から配布されていて、画面のリフレッシュのショートカットをいれたり画面の見え方の調整なんかも細かくやれます。英語ですが、そんなに難しくはないです。

E-Inkモニター……?

BOOX Miraの一番の特徴は、なんといっても「E-Inkのモニターである」ということ。

現在、ノートPCにしろタブレットにしろモバイルモニターにしろ、基本的は液晶を採用しています。

E-Inkで多く流通しているものといえばKindle paperwhiteくらいな気がするので、実物を見たことない人も多いかもしれません。

簡単に言うと、「紙みたいな見え方をするモニター」です。電子ペーパーとも言われます。

E-Inkはそれ自体では発光しません。直接光を見るわけではないので、目に優しい、明るい場所でも見にくくならないといった特徴があります。

画面の切り換え以外に電力の消費もしないので、低電力なのも売りですね。今回のBOOX Miraだと常時PC接続しているので、稼働時間が長いみたいなメリットには繋がりませんが、電気代の低減には一役買ってくれそうです。

ただしデメリットもあって、書き換えの時に反転したり、紙の裏移りのような残像があるほか、動的な表示(動画やスクロール)にも向いてません。一応、残像への対処としてE-Inkの大抵の機種はリフレッシュ機能がついています。これを使えば、残像は消えて必要な表示だけの綺麗な画面になります。(例えばKindleはページをめくるごとにリフレッシュがかかり毎回反転を挟みますが、その代わりに常に綺麗な画面という挙動をしています)

E-Inkがどんな仕組みかとかはEinkの公式サイトを見てみてください。

(私はあまり学がないので「なんかすごい技術を使ってるお絵かき先生みたいなもの」という雑な理解をしてますが、使うのにはとりあえず困ってません。大丈夫です。)

眼精疲労軽減に10万出せるか

私がBOOX Miraを購入しようと思った理由は、もう単純で「目が疲れて限界だった」からです。

仕事はほぼPC作業、そして趣味も読書と小説書き(Mac♡)とお絵かき(iPad♡)とゲームとネットサーフィンという目を酷使し続ける要素しかなく、とにかく体がしんどかった。でも見ないわけにもいかない。

PCもスマホもタブレットも輝度を限界まで下げ、Night Shiftは1日中最大限に効かせ、ブルーライトカットフィルムを貼った上でブルーライトカット眼鏡をし、毎日サプリとめぐりズムのアイマスクと目薬を欠かさない……それでも、朝起きたらもう頭が重いし、目薬はしみて痛いし……みたいな感じで、酷いときには起きられない状況。仕事にも生活にも支障が出てしまうので手を打たないとなぁ……と思っていたところに見つけたのがBOOX Miraでした。

BOOX製品はこの前に「BOOX Nova3」という7.8インチのAndroidタブレットを気に入って使っていたので、製品に対する安心感は最初からありましたし、E-Inkのメリットデメリットは既に把握しています。この見え方でモニターになるなら欲しいなと思いました。

でもねえ……高いんですよね。

BOOX Miraの価格は、2021年12月現在、9万6800円(税込み)。

今時モニターだけなら1万円代から買えるというのに、約10万円という高価格。むしろPC買えるんですけど。

他の製品にも言えることなんですが、E-Ink製品はどれも高価格なのがネックになってきます。

あまり出回っていない商品だから仕方ないといえば仕方ないし、これでも下がったんですが、もう少し値下がりして欲しいですね……Miraを検討しているときに見つけたPaperlike253とかもすごく魅力的でしたけど、金額的に無理ですもん。モニターだけに25万近くとかは無理。

……まあ、BOOX Miraに関してはギリギリ手の届く金額だったこと、スペック的にも問題ないだろうということで楽天のセールを利用して購入しました。スーパーポイントアップセールとかを利用したら1万円くらいはポイントで戻ってきたかと思います。

結論:買って良かった!

そんなこんなで購入したBOOX Miraですが、結論は「買って良かった!」です。

私はiMac27インチを常用していますが、テキスト作業領域はBOOX Miraに移動させてそこで作業しています。

サイズは13インチで小さめなものの、元々27インチの画面を4分割した一角でテキスト作業をしていたので、全画面にすれば大きさはそんなに気になりません。

BOOX Miraのいいところ

  • 目が疲れない
  • スクロールとかはスムーズ
  • 入力も基本的に問題ない

明らかに疲れは軽減されました。結局、資料表示だったり作業用動画を流していたりと液晶画面は併用していますが、1日の終わりの「もう何も見たくない……」みたいな疲れはBOOX Miraを使っているとありません。ずっとiPadで絵を描いていたり動画を見ていたりすると以前と同様に疲れているので、BOOX Miraのおかげなのだと思います。

購入する際、一番の懸念だったのが「入力にもたつかないか?」だったのですが、これは大丈夫でした。

私は結構タイプが早くて、6.0/秒数くらいなのですが、BOOX Miraで作業していても「ほんのちょっとだけ遅い……かな」程度にしか感じません。(流石にカーソルを移動させ続けたりするともたつきます)

Macとかと比べると確かに遅延はありますが、「遅くて使い物にならない!」というレベルではないと思います。神がかりレベルでタイプが早いとわからない。

その他のスクロールだったりはスムーズですし、コピペとかも問題ありません。画像の判別とかも意外に大丈夫です。鑑賞ではなく確認程度なら十分。

BOOX Miraの悪いところ

  • 高い
  • 白黒表示で画像や動画には向かない
  • 残像やリフレッシュの挙動は気になる時もある

BOOX Miraのデメリットはとにかく価格面ですね。モニターで10万は高すぎる。

あと、上で画像の判別は大丈夫と書きましたが、あくまでも判別程度であって「イラストを楽しみたい」だとか「動画を見たい」とかの用途にはまっっっったく向きません。出来なくはないけど、多分ストレスの方が上回ると思います。

また、入力やスクロールはスムーズとはいえ、残像は気になるときはやっぱり気になります。テキストエディタで文字を打ってる程度なら平気なんですが、これはもうE-Inkだから仕方ない……

すでにE-Inkを常用している人ならこんなもんと思って対応出来ると思いますが、普通のモニターを想定している人が「目に優しい!」だけを目的に導入することはおすすめしません。(そもそもしないとは思うけど)

リフレッシュで適宜画面を綺麗にして使っていくのが前提なので、私は自動リフレッシュを7分に1回レベルで入れています。基本的にはそれで問題ないのですが、一瞬画面が明るく&白くなるので気になる方はそれも気になるかも。あと、自動リフレッシュのタイミングでスクロールやコピペしてたりするともうリフレッシュした意味がないorしなかった方がマシレベルで表示がめちゃくちゃになります。そういうときはショートカットで手動リフレッシュをかければ大丈夫です。

また、白黒なのでテキスト作業でも頻繁に色変えをしたいとかコーディングなどもあんまり向いてません。Excelでも使えますが、割と自分がどの位置のセルにいるかを見失いがちです。

今後に期待

色々書きましたが、総じてお気に入りガジェットではあります。

ここまで使えるのなら、値段さえクリアできればもっと大きいE-Inkモニターを導入したいくらい。

それぞれ半値ぐらいになってくれると……嬉しいな。

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